信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、赤坂建設(兵庫県神戸市)が1月31日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は2022年11月期末時点で約3億7000万円だが、その後変動している可能性がある。
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同社は1965年設立。一般住宅のリフォーム工事を主体に、新築工事やマンションなどの外壁補修工事のほか、大学や児童館など公共施設の外構工事、災害復旧工事などの土木工事も手がけていた。代表自ら施工管理から営業開拓、得意先への定例訪問までを行い、大口案件を確保した2017年11月期には売上高約6億4700万円を計上していた。
しかし、施工の大半を協力業者や職人への外注に依存していたことから施工能力の確保が難しく、同業者との競合もあり受注は減少。2020年11月期の売上高は約2億9300万円に落ち込んでいた。外注費がかさみ収益も低調で、金融機関からの借り入れ負担も重く、厳しい資金繰りを強いられ、得意先からの受注確保に注力するほか、役員報酬の削減などでしのいでいたが、資金繰りが限界に達し、事業の継続を断念した。
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