信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、フタバ住宅(福岡県大野城市)が1月17日に福岡地裁から破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債は約2億8300万円とみられる。
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同社は1977年設立。2×4工法による木造住宅の建築工事を主力として、大野城市、春日市、太宰府市、筑紫野市などで5~15区画のミニ分譲を企画し、2007年2月期の売上高は約5億1900万円を計上していた。
しかし、その後は同業他社との競合などから受注が伸び悩んだ。2010年2月期の売上高は約1億9900万円に落ち込み、大幅な欠損計上に陥っていた。2013年5月には本店不動産を売却し、債務圧縮を図っていたものの、同年10月、福岡県信用保証協会が代位弁済を実施。その後も所有不動産の売却を進めていたが、2018年1月に自治体から差し押さえを受けたことから、事業の継続を断念した。
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