東京カンテイ(東京都品川区)は2月8日、1月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏・近畿圏は反転上昇、中部圏は連続上昇した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比3.7%増の3941万円と反転上昇した。東京都は6070万円(0.6%増)と反転上昇。23区の高額事例の反動による連続下落から1月は上昇に転じたが、前年同月比は6.5%減とマイナスに振れた。神奈川県は4456万円(4.9%増)と3カ月連続上昇した。千葉県は2745万円(1.5%減)と2カ月連続下落。埼玉県は2773万円(3.4%増)と反転上昇し、土地・建物の平均面積が拡大したものの、前年同月比は依然マイナス水準となっている。
都市別では、東京23区が1億1401万円(2.5%増)と反転上昇。8カ月連続で1億円台となった。都下は4043万円で横ばい、前年同月比は2カ月連続でマイナスとなり、弱い値動きとなった。横浜市(1.1%減)は、築年数が若返った前月の反動で下落に転じたが5000万円台は維持している。川崎市(0.1%減)は2カ月連続下落、相模原市(4.3%増)は築年数が3.2年若返り反転上昇した。千葉市(2.1%増)は2カ月連続上昇。さいたま市(9.7%減)は大きく反転下落した。
近畿圏は、前月比7.7%増の2938万円と反転上昇した。大阪府は6.2%増の3248万円、兵庫県は3.3%増の2880万円といずれも反転上昇。京都府も京都市中京区の高額事例などの影響で14.8%増と上昇に転じ、3府県は軒並み上昇した。都市別では、大阪市が7.7%増の5661万円と2カ月連続上昇した。神戸市(4.9%増)は反転上昇。堺市(9.3%増)、京都市(26.0%増)も大きく上昇に転じ、近畿圏の主要都市はすべて上昇した。
中部圏は、前月比4.1%増の2588万円と2カ月連続上昇。愛知県も2.1%増の3164万円と2カ月連続上昇し、いずれも平均築年が若返っている。名古屋市は4.3%減の3959万円と反転下落したが、前年同月比は6.7%増とプラスに転じた。
宮城県は、前月比4.0%減の2480万円と反転下落した。前年同月比は築古化が進みマイナスの水準が続く。仙台市は4.1%減の2870万円と3カ月連続下落した。
福岡県は、前月比9.4%減の2268万円と反転下落。前年同月比は1.3%増とプラスを維持しているが水準を落としている。福岡市は26.3%減の3382万円と大きく反転下落。築年数がプラス14.8年と大幅に進んだことが影響した。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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