1月の新築一戸建て、首都圏2カ月連続上昇　都下は連続下落

東京カンテイ（東京都品川区）は2月8日、主要都市における1月の新築一戸建て（土地面積100㎡以上300㎡以下）の供給動向を発表した。

首都圏（1都3県）の平均価格は、前月比1.3％増の4563万円と2カ月連続で上昇した。東京都は2.1％増の5530万円と反転上昇したが、前年同月比は5.6％減とマイナスの水準を継続。神奈川県は0.1％減の4818万円、千葉県は2.1％減の3750万円といずれも反転下落し、前年同月比もマイナスに転じた。埼玉県は3.7％増の3926万円と2カ月連続上昇した。分譲戸数は、例年1月に前月比マイナスとなる傾向があり、今年も全都県で大きく減少したが、前年同月比では埼玉県（0.2％減）を除いて増加しており、水準は決して低くない。

都市別では、東京23区が前月比7.3％増の8899万円と3カ月連続上昇。都下は4773万円（3.1％減）と2カ月連続下落し、東京23区と正反対の動きを示した。横浜市は5654万円（1.1％増）、川崎市は5513万円（2.0％増）といずれも反転上昇した。郊外都市では、相模原市（7.3％減）と千葉市（3.5％減）が反転下落。さいたま市（3.9％増）のみ2カ月連続の上昇となった。

近畿圏（2府4県）は、前月比1.7％増の3676万円と反転上昇した。大阪府は3813万円（3.1％減）と反転下落、兵庫県は3741万円（1.0％増）と反転上昇した。京都府は4032万円（5.3％増）と2カ月連続上昇した。都市別では、大阪市が4543万円（0.3％増）と2カ月連続上昇、堺市が4300万円（8.3％増）と反転上昇した。神戸市は4725万円（20.4％増）と2カ月連続上昇し、2014年4月の集計開始以降最高額を更新した。京都市も5378万円（16.4％増）と2カ月連続上昇し、近畿圏の主要4都市が軒並み上昇となった。

中部圏（4県）は、前月比1.0％減の3291万円と2カ月連続下落した。愛知県は0.3％増の3531万円と反転上昇したが、分譲戸数は12.3％減と大きく減少。静岡県の分譲数が愛知の減少分を上回ったことで、中部圏の戸数を14.7％増と大きく押し上げた。名古屋市は2.9％増の4078万円と反転上昇し、再び4000万円台に乗せたが、平均建物面積は3カ月ぶりに100㎡を下回った。

宮城県は3431万円（4.6％増）と反転上昇。分譲戸数は前月比・前年同月比ともに減少が続いている。仙台市は3680万円（0.1％減）と僅かだが2カ月連続で下落した。

福岡県は3557万円（1.7％増）と反転上昇したが、戸数は20.0％減と大きく減少。福岡市は4274万円（1.2％減）と下落に転じた。