国土交通省は2月7日、2023年度補正予算事業となる「建築BIM加速化事業」の代表事業者登録を開始した。この事業では、設計または施工を行う代表事業者および協力事業者が対象。小規模プロジェクトや改修プロジェクトを含めた、基本設計・実施設計・施工のBIMモデル作成に対して支援を行う。
代表事業者の登録期間は24年12月24日まで。交付申請は4月1日からの開始を予定し、完了実績報告は12月~25年2月頃の予定。補助金額は、完了実績報告までの成果に応じて決定する。
補助要件は、①代表事業者登録を行うこと、②代表事業者が協力事業者(下請事業者など)の建築BIM導入を支援し、建築BIMモデルを作成すること、③大規模な新築プロジェクト(敷地面積1000㎡以上かつ階数が3以上など)では、BIMモデルの活用により業務効率化・高度化に資すること、④国土交通省が定める利用方法を用いるものであること―など。
建築BIMの社会実装を加速化させるための事業であることから、BIMデータの提出は不要。年内に設計完了または竣工に至らない場合も、部分的にBIMモデルが作成されていれば補助対象となる。建築士事務所登録や建設業許可がなくても、設計または施工を行う者であれば協力事業者としての参加が認められる。
補助対象経費には、▽BIMソフトウェア、周辺機器、CDE環境(設計・施工情報を共有するためのクラウドなど)の利用料▽BIMコーディネーターなどの人件費▽BIM講習の実施費用―などが含まれる。
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