信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、坂本建設(山梨市)が1月23日に甲府地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億1600万円。
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同社は1969年創業。山梨県、山梨市、甲州市などの公共事業を中心に、2008年3月期には売上高約2億5600万円を上げていた。近年では住宅メーカーのFC加盟店となり、省エネ住宅の分譲に進出、2023年3月期の売上高は約3億4700万円を計上していた。
しかし、2023年7月に代表取締役社長だった坂本英正氏が死去。加えて、過去に発生した未償却の不良債権も資金面の重荷となり、受注済みの公共事業案件の辞退を申し出るなど、経営面、営業面に大きな変化が生じ、2023年11月17日までに事業を停止していた。
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