大瀧建築(静岡県浜松市)は地元産の「天竜材」と大工技能にこだわり、コンパクトで居心地のよい住宅を提案している。自社大工の技術力を前提とした木の魅力を引き出す設計手法について、自宅兼モデルハウスと近作の「馬郡・焼杉の家」を例に、代表の大瀧健太氏に聞いた。
自宅兼モデルハウス通じて住宅と暮らしの価値を伝える
◉浜松エリアは60坪以上など敷地が広め。大きな家を求める建て主もいるが、延べ床面積30坪前後の提案にまとめるのが基本
◉予算3500万〜4000万円の建て主が多いが、3000万円程度の案件もある。後者の場合、延べ床面積30坪以下にしたり、間仕切りや建具を減らしてコスト削減を図る
◉建設費の高騰で「土地なし客」は話が進みにくくなった。最近は土地持ちである農家の建て主の引き合いも多い。農家は自然志向が強いので、地域材(天竜材)を大工が手刻みによって加工するという点でも同社と相性がよい
◉打ち合わせ前に自宅兼モデルハウスを見学してもらう。32坪あれば、家族それぞれの居場所を設けて快適に暮らせることを伝える
◉モデルハウスを見ると細かい要望は出なくなる。ヒアリングは基本的な内容にとどめ、部屋数や広さについては聞かない
◉要望を細かく聞くと予算や暮らし方に見合ったプランの妨げになる。例えば・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー1・2月号(2024年1月30日発行)縮小市場で確実に売る住宅企画商品力[超]UPの新常識』(P.30〜)でご覧ください。
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