日産自動車は2月2日、電気自動車(EV)に蓄えられた電力を建物と融通し合う新サービス「ニッサンエナジーシェア」を3月1日から提供すると発表した。電気料金が高い日中にEVの電力を建物に供給することで、電気代を節約する効果が期待できる。既に広島大学がこのサービスの採用を決めているという。
主に企業や地方自治体などに販売し、日産のEVを使用することを想定。建物に太陽光パネルが設置されている場合は、太陽光発電と連携させることもできる。サービスの利用料金は、使用するEVの台数や太陽光パネルの有無など契約先の状況によって決まる。
日産は、顧客の要望を聞いた上でサービス内容の提案や導入効果の試算などを行う。その上で必要な機器や施工業者を手配し、運用開始後の保守点検も担う。
EVは、フル充電の状態で放置するとバッテリーの寿命が短くなりやすい特徴がある。このため日産は、このサービスで適度な充放電を繰り返すことがバッテリーの耐用年数を延ばす上でも有効だと説明している。
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