パナソニックホームズ、トヨタホーム、ミサワホーム、パナソニック建設エンジニアリング、松村組の5社のホールディングス会社、プライム ライフ テクノロジーズ(PLT、東京都港区)グループはこのほど、2022年度の温室効果ガス排出量実績を公表した。
住宅事業の2022年度実績は、2020年度(306万t-CO2)比12.9%減の266万t-CO2となった。新築戸建てにおけるZEH率は、51%から74%と伸長した。
エコリフォームにおいては、一次エネルギー消費削減貢献量が2020年度比22%増を達成。太陽光発電やエネファーム、高効率給湯器等の推進と断熱性能向上により、2030年目標の30%増に迫る。
建設事業では、松村組(東京都千代田区)とパナソニック建設エンジニアリング(東京都中央区)が、建設現場での再エネ由来電力の活用や重機等の非化石燃料化に取り組み、温室効果ガス排出量を13.2%削減。2030~40年での40%削減を目指し、現場仮設電源の再エネ利用などを推進していく。両社は環境共創イニシアチブが実施する「ZEBプランナー」に登録しており、新築・改修を検討する顧客に、最適な技術の組み合わせによるZEB化を支援するなど、社外に対する環境貢献も行っている。
PLTグループは、2022年に「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」と宣言。中間目標として住宅事業では2030年温室効果ガス50%削減(2020年度比)、建設事業では2030年~40年温室効果ガス排出量40%削減(2020年度比)を目標に掲げている。
脱炭素活動の推進に向け、2023年4月には組織改編を行い「カーボンニュートラル推進委員会」を発足。横断組織である同委員会を中心に、各事業会社が一体となり取り組みを推進している。同年5月にはグループとしてRE100に加盟し、事業活動における再エネ活用を加速させている。
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