信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、マーク住研(愛媛県西条市)が1月30日付けで事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債は約2億円とみられる。
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同社は1990年に創業した木造建築工事業者。地元を中心に個人住宅の建築やリフォーム工事、不動産の売買・賃貸仲介を手がけ、2005年5月期には売上高約6億3600万円を計上していた。
しかし、同業者との競合が激しくなるなかで次第に業績は低迷。新型コロナウイルス感染拡大にともなう営業活動の制限もあり、2021年5月期の売上高は約2億9700万円に落ち込み、赤字を計上していた。その後、2021年9月に西条市内に「リフォーム工房」を新たに開設し、リフォーム需要の取り込みも図ったが業績は伸び悩んだ。コロナ融資を利用して行った借入金の返済負担が資金繰りを圧迫するなか、返済のめどが立たなくなり、事業の継続を断念した。
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