関西ペイント(大阪市)の100%子会社関西ペイントブラーノ(東京都渋谷区)はこのほど、賃貸住宅の退去時に発生する一般的な壁紙貼り替え工事に替わる方法として、壁紙の上から塗装する「クロスカラーリングサービス」の提供を開始した。まずは東京・神奈川エリアから実証実験を開始する。
同サービスは、原状回復工事における環境負荷低減・工期短縮を目的に、イズミリフォーム(東京都千代田区)と、インテリアペインター協会(福岡県北九州市)と共同で行うもの。一般的な壁紙貼り替え工事と比較し、CO₂排出量を約99%、施工作業時間を約50%、施工費用を約40~50%削減できるという。また、石綿含有調査の最小化が可能となる。専用塗料、専用道具、工法を組み合わせることで、壁紙を剥がさず迅速かつ綺麗に原状回復工事を実現することができ、生産性の向上、人手不足解消につながるサービスだとする。
今後は、全国の賃貸住宅の内装原状回復工事や、ホテルや商業施設の内装リニューアルなど、幅広いニーズに対応していくことも計画しているという。同サービスを通じて産業廃棄物減少による環境負荷の軽減だけでなく、職人不足解消にも貢献したいとしている。
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