第2回で、BIMにおける「人」や「プロセス」を含む情報連携の重要性の話を、第3回では、情報連携という観点から見たときのDXFとIFCに関する間違いの話をしました。今回はとあるソフトウェアを例題に、これからの建築生産はどのように進んでいくべきかをお話したいと思います。
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今回ご紹介したいのは、日本ではグローバルBIM社が取り扱っているCatenda Hubというノルウェー産のソフトウェアです(旧名称BIMsync)。専門用語的にどのようなツールか表現しますと、「IFCとBCFに準拠したopenBIMのCDE環境」ということになるのですが、もう少し具体的にいうと、建設プロジェクトに参加する各企業がそれぞれ利用するBIM/CADソフトのデータをCatenda Hubのサーバーに保存すると、それらを重ね合わせて確認することができ、問題点を指摘事項としてそれぞれの企業にフィードバックできるという機能をもった、どの事業者でも建物情報の更新や確認が容易になるクラウド環境といったところです。
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