住宅から土木事業まで手がける深沢(群馬県前橋市)の住宅部門代表の深澤健さんは、自社の家づくりを住宅ブランド「periwinkle(ペリウィンクル)」として2023年3月から展開。ニチニチソウをシンボルに、穏やかに過ごせる住まいをつくり続ける。
同社は1955年に創業し、70年に法人化。以来、土木や住宅建築工事などの事業を営んできた。住宅部門で代表を務める深澤健さんは29歳の時、当時の社長は深澤さんの父親で、それまでに家業を継ぐかどうか言及されたことはなかったそうだが、帰省したときに父親から「いつ戻ってくるのか」と初めて言われた。「待っていてくれたのかな」と感じた深澤さんは、異業種に勤めていたが転職を決意し、31歳の時に家業でもある同社に入社した。
日々勉強のため、大工からノウハウ習う
土木部門で働くことを想定していたが、父親から任せられたのは住宅部門だった。当時の住宅部門の社員は、高齢の先輩社員2人と常用大工が1人の3人で「建築業界は未経験、かつ年齢が離れた社員と活動することは不安もあった」。最初の壁は、現場で飛び交う専門用語だった。寸法一つとっても尺貫法で会話が進むため、理解が追いつかない。現場のスピード感を維持するため、大工の話をそのまま現場監督に伝えることで乗り越えた。半年も経てば・・・
この記事は新建ハウジング1月30日号16面(2024年1月30日発行)に掲載しています。
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