西浦建築(兵庫県新温泉町)はこのほど、鳥取県鳥取市内に高性能賃貸住宅を建設した。鳥取県の独自基準・とっとり健康省エネ住宅(NE-ST)の認証を取得しており、賃貸では初の事例だ。社長の西浦光太郎さんは、高性能な住環境を備えた賃貸住宅は自社の将来的な受注にもつながる「三方よしの事業になる」との手応えを得たという。
同社による“NE-ST賃貸”は全16戸・延べ床面積830.89㎡の木造2階建て集合住宅で、設計は塚田隆建築研究所(鳥取県鳥取市)。1階の8戸が1LDK、2階の8戸は2LDKとなっている。
角部屋は、中住戸より外皮面積が増える集合住宅の特性を踏まえ、西浦さんは「全住戸の平均でT-G2(断熱等級6相当)」を目標に「角部屋は外壁と基礎の断熱を2~3割増しにした」。具体的には、壁は30倍発泡ウレタンを、中住戸は50㎜厚に対し角部屋は75㎜厚を吹き付けた。基礎は立ち上がりの内周部にXPS50㎜、角部屋部分は25㎜増しの75㎜厚を施工し、UA値0.3~0.35W/㎡Kを実現した。
界壁や界床の防音対策も必要。界壁は・・・
この記事は新建ハウジング1月30日号1面(2024年1月30日発行)に掲載しています。
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