森未来(東京都港区)は1月24日、木材情報プラットフォーム「eTREE」の新コンテンツとして、全国の地域材情報をまとめた「地域材ポータル」の提供を開始した。
「eTREE」は、設計者・デザイナー・建設事業者向けの木材情報プラットフォームで、木材を利用する際に役立つ情報を発信している。今回新たにリリースする「地域材ポータル」では、都道府県ごとに地域材の特徴や製品化可能な木材種類、補助金の情報を提供。「特徴」「樹種」「補助金」の各項目別に必要な情報をまとめているため、リサーチする労力を軽減し、活用メリットなどが明確になることで地域材利用を検討しやすくなるという。木材が利用されてきた歴史や受け継がれてきた技術、木の個性なども紹介しているため、地域材利用のプロジェクトの企画や提案に活かすこともできる。
県や市町村など特定の地域で生産された地域材は、利用することで地域の林業の活性化と持続可能な森林環境の維持につなげることができる。近年、建築内装業界やプロダクトデザインの業界では「地域材」が注目されているが、各自治体などが情報提供しているため、必要な情報にアクセスしづらく地域材利用につながりにくい状況にあった。今回、地域材の情報をリサーチしやすくなるポータルサイトをリリースすることで、地域材利用を促進するとしている。
今後は、認証制度など新たな情報の追加提供を予定。2023年12月にリリースした都道府県別に製材所を閲覧できる「製材所ポータル」との連携も検討している。
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