東日本不動産流通機構(東日本レインズ、東京都千代田区)が1月22日発表した首都圏(1都3県)における2023年10~12月期の不動産流通市場の動向。中古戸建て住宅の成約件数は、前年同月比0.2%減の3271件で、ほぼ横ばいながら10期連続で減少した。中古マンションは同4.9%増の9128件で、7~9月期に続いて前年同期を上回った。
中古戸建て住宅は、横浜・川崎市(同11.1%増)、多摩(同1.4%増)以外の地域で成約件数が減少した。新規登録件数は1万7147件(同24.0%増)と大幅に増加した。成約価格は3901万円(同2.6%増)で、14期連続で前年同期を上回った。前期比も1.5%上昇。新規登録価格は4316万円(同3.9%減)と3期連続で下落したが、前期比は2.1%上昇した。土地面積(同0.6%増)、建物面積(同0.4%増)ともに3期ぶりに前年同期を上回った。
中古マンションの成約件数は、多摩(同0.8%減)のみ減少した。成約㎡単価は74.78万円(同7.3%増)ですべての地域で前年同期を上回り、14期連続で上昇した。成約価格は4760万円(同8.3%増)で45期連続で前年同月を上回った。専有面積は63.66㎡(同0.9%増)だった。
札幌市は中古戸建てが同26.5%増と大幅に増加し6期連続プラス、中古マンションは同4.7%増と10期ぶりに前年同期を上回った。仙台市は中古戸建てが同4.7%減少し4期連続マイナス、中古マンションは同2.0%増と5期ぶりに前年同期を上回った。
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