ダイキン工業(大阪市)は、業界トップレベルの省エネ性と環境負荷低減・業務負荷軽減を実現するビル用マルチエアコン「VRV 7」シリーズを2024年11月から順次発売する。
同社では、日本国内で販売するビル用マルチエアコンの冷媒を、従来のHFC-410A(=R410A)に比べてGWP(地球温暖化係数)が約1/3のHFC-32(=R32)への切り替えを実施。これにより、フロン排出抑制法で2025年度以降順次義務付けられるビル用マルチエアコンの低GWP化にも対応する。
新商品は、空調機に求められる7つーー省エネ性、環境性、快適性、安心設計、省施工、機器間連携、空気質見える化を強化。
このうち省エネ性は、エネルギー効率に優れるR32を採用し、これにあわせて形状を最適化した独自のマイクロチャネル熱交換器と高効率圧縮機を搭載することにより、R410Aの従来機比でAPFとCOPを約5%向上した。
快適性については、万一の冷媒漏えい拡大を防ぐ「マルチ冷媒制御ユニット」が、室内ユニットごとの熱負荷に応じて冷媒温度を変化させて快適性を向上、消費電力量も約7%削減する。
さらに、室外ユニット同士の連携により室外ユニット全体の消費電力を削減してCOPを約4%向上する。
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