大和ハウスグループのキャッスルロック社(米・テキサス州ヒューストン)は、このほど、米国で戸建て住宅事業を行うジョーンズ社(米・テネシー州フランクリン)の事業を譲受する契約を締結した。米国南部エリアでの戸建て住宅供給のさらなる拡大を図っていく。
大和ハウスグループは、グローバルで事業を加速させるため、25の国と地域・51都市で地域密着型の事業を展開。「第7次中期経営計画」最終年度においては、海外事業の売上高1兆円、営業利益1000億円を目指す中、米国では、戸建て住宅事業や賃貸住宅事業、分譲マンション事業などを展開し、売上高7300億円を計画している。米国の戸建て住宅事業においては、2017年のスタンレー・マーチン社の子会社化を皮切りに、トゥルーマーク社、キャッスルロック社も子会社化し事業エリアを拡大。2026年には供給戸数1万戸まで引き上げることを計画している。
ジョーンズ社は、米国中部テネシー州の首都ナッシュビルを中心に宅地開発から分譲住宅、注文住宅の販売まで一連の事業を展開する戸建て住宅会社。一次取得者向けの商品や高所得者層向けの計9商品のラインアップを持っている。同社の 2022年の戸建て住宅引渡し戸数は250戸だが、現在ナッシュビルエリアにおいて、約1500区画の戸建て分譲住宅地をすでに確保しているため、今後も安定的な住宅供給が見込まれるという。テネシー州ナッシュビルを戸建て住宅事業拡大の候補先として検討を進めていたキャッスルロック社は、事業承継を検討していたジョーンズ社と合意し、今回の事業譲受契約に至った。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。