輸入電化製品の許認可実務サポートなどを行うINSIGHT WORKS(インサイトワークス、神奈川県横浜市)はこのほど、自社のサウナブランド「kokolo sauna(ココロサウナ)」から、チラー(冷却水循環装置)付きの水風呂「HAGOROMO1(ハゴロモワン)」を発売した。各エリアの販売代理店から、個人・法人向けに提供する。
同製品は、チラーによって水温を3~40℃の範囲で調整可能なほか、水質の衛生を保つオゾン除菌機能とろ過機能も搭載する。サウナで健康的に効果を得る(ととのう)ためには、サウナの他に冷たい水風呂と外気浴が必要と言われるが、自身で好きな温度に調整ができる水風呂を提供することで、愛好家からのニーズに応える。
バスタブとチラーのフレームには、一般的な木製サウナと合わせやすく耐久性に優れた素材としてカナダ産レッドシダー、バスタブの内側には耐食性に優れたステンレス(SUS304)を採用した。
バスタブのサイズは、長さ1576㎜×幅1076㎜×高さ710㎜。重量は160㎏(使用水量400~500L程度)。チラーは、長さ920㎜×幅570㎜×高さ500㎜、重量49㎏。希望小売価格は、バスタブとチラー、ウッドカバー、木製ステップのセットで198万円(税別)。送料・設置費用別で、電気工事士による設置工事が必要になる。今後は、住宅市場で取り扱いを増やすために、水風呂の小型化、より高性能なチラーの用意を検討している。
許認可実務のノウハウ生かし、サウナ事業を展開
インサイトワークスは、国内生産品および中国生産品の許認可認証、販売サポートを事業とする企業だが、このほど新規事業としてサウナブランドを立ち上げた。同社社長の堀雄太さんは、「サウナ設備の許認可認証の問い合わせが増加しているが、費用の観点から断念する企業が多い。もったいないと感じていた」と話す。許認可実務サポートなどを行う傍ら、サウナ事業の理解を深めたことをきっかけに、「事業化するために生産工場などのリサーチを始めた」という。
同社の輸入サウナ設備は、中国など海外工場との交渉経験を生かし、年間約3万台以上の出荷実績を誇る中国のサウナ設備メーカーから仕入れ、安全性基準規格であるPSE(電気用品安全法)認証を取得した製品を取り扱う。
販売代理店との連携も進める。昨年12月末には、サウナの体験会を東京都日の出町にある展示場で実施し、サウナを活用した顧客単価向上や、商材を組み合わせてアップセル効果を狙う事業者に対して説明を行った。
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