国土交通省は、平時は道の駅に設置し、災害時は避難所などに移動させて被災者支援に使える可動式コンテナの導入を促進する。コンテナには、トイレやシャワーといった設備を備えることが可能。国交省は、道の駅を設置する自治体向けのガイドラインを年度内にも作成し、各地での導入を後押しする。
コンテナはトラックの荷台に載せて運搬できる。平時は道の駅に、トイレやシャワーのほかコインランドリーとして設置し、災害時は被災地へ運んで住民に利用してもらう。また、普段は地元産品や飲食物を販売する店舗やオフィスとし、災害時に炊き出しや診察の拠点として活用することも想定している。
コンテナの活用は、各地で取り組みが進んでいる。兵庫県養父市の道の駅に昨年置かれたコンテナのコインランドリーは、台風の影響で断水した市内地域に運搬し、住民に使ってもらった。また、福島県猪苗代町の道の駅でも昨年、コンテナを利用した実験として、地元産品の販売や歯科医師による口のケアの指導が行われた。
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