東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、主要都市における12月の新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏の主要都県では東京都、埼玉県が下落。近畿圏・中部圏は京都府を除き上昇に転じた。
首都圏の新築小規模一戸建て平均価格は、前月比0.1%増の5295万円と2カ月連続で上昇した。東京都は2.9%減の6312万円、前年同月比も東京23区の下落が影響し4.7%減といずれも反転下落した。東京都の下落で首都圏全体の上昇率が縮小し、上値の重い展開となっている。神奈川県は4759万円(2.9%増)、千葉県も4485万円(3.5%増)と反転上昇。埼玉県は4411万円(0.8%減)と2カ月連続下落した。分譲戸数は、前月の全都県増加から軒並み減少に転じたが、前年同月比は高い水準を維持している。
都市別では、東京23区が6916万円(4.9%減)と反転下落。港区・目黒区は平均価格が上昇したが、世田谷区や杉並区など分譲戸数の多いエリアでの下落が目立った。都下は4934万円(1.0%増)と3カ月連続上昇した。横浜市(4.6%増)は2カ月連続上昇、川崎市(2.0%増)は横ばいから上昇となった。相模原市(0.7%減)は反転下落。千葉市(0.9%増)は連続上昇、さいたま市(1.4%増)は反転上昇した。分譲戸数は、さいたま市(34.1%減)、川崎市(26.5%減)などほとんどで減少した。
近畿圏は、前月比1.6%増の3921万円と反転上昇した。大阪府は3802万円(2.0%増)、兵庫県は4478万円(1.6%増)といずれも反転上昇。京都府は3690万円(1.0%減)と連続下落した。分譲戸数は軒並み減少し、全体では10.8%減と2ケタ減となった。都市別では、大阪市が4162万円(0.9%増)、堺市が3643万円(10.8%増)といずれも反転上昇。神戸市は4580万円(3.0%減)と連続下落、京都市は3766万円(4.1%減)と反転下落した。
中部圏は、前月比0.6%増の3704万円と反転上昇した。愛知県は3769万円(0.9%増)と上昇に転じたが、前年同月比は依然としてマイナス。分譲戸数は26.0%減と大きく減少している。名古屋市は3920万円(1.8%増)と反転上昇したものの、2カ月連続3000万円台となった。分譲戸数は16.3%減とマイナスが拡大し、前年同月比はマイナス40%台が続く。
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