東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、主要都市における12月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比0.7%増の4505万円と反転上昇した。東京都は3.5%減の5417万円と反転下落し、前年同月比も0.8%減とマイナスに転じた。神奈川県は5.1%増の4823万円と反転上昇し、前年同月比もプラスとなった。千葉県は2.1%増の3831万円で3カ月連続上昇、埼玉県は1.5%増の3786万円と反転上昇した。東京都が下落に転じたものの、3県が軒並み上昇し首都圏全体では上昇した。分譲戸数は前月の反動から全都県で減少したが、東京都・神奈川県では前年同月比が2ケタ増となった。
都市別では、東京23区が前月比1.1%増の8293万円と2カ月連続上昇。都下は4926万円(1.3%減)と反転下落し、分譲戸数も減少に転じた。横浜市は5594万円(5.4%減)と反転下落。川崎市も5406万円(13.2%減)と下落に転じ、2023年で最も低い平均価格となった。郊外都市では、相模原市(4.2%増)が3カ月連続上昇、千葉市(4.7%増)、さいたま市(1.9%増)は反転上昇した。大都市圏では東京23区のみ上昇したが、郊外3都市は前月比・前年同月比ともに上昇している。
近畿・中部は下落
近畿圏(2府4県)は、前月比1.1%減の3616万円と反転下落した。大阪府は3934万円で横ばい、兵庫県は3703万円(5.1%減)と反転下落。京都府は3828万円(6.8%増)と反転上昇した。近畿圏は10月以降上昇を維持していたが上昇率は縮小を続け、12月はマイナスに転じた。都市別では、大阪市が4528万円(3.0%増)と反転上昇。神戸市は3926万円(0.7%増)、京都市は4619万円(8.7%増)といずれも反転上昇した。主要4都市のうち、堺市のみ3970万円(7.0%減)と2カ月連続下落となった。
中部圏(4県)は、前月比1.4%減の3325万円と反転下落。愛知県も1.4%減の3520万円と下落に転じた。中部圏・愛知県ともに前年8月以降、前年同月を下回る状況が続いている。名古屋市は0.6%減の3962万円と3カ月連続下落し、3000万円台を継続。戸数は前月の反動から23.9%減と大きく減少した。
宮城県は3281万円(4.7%減)と反転下落。分譲戸数も3.5%減と減少に転じ、前年同月比も大きく減少している。仙台市は3683万円(3.5%減)と下落に転じた。
福岡県は3497万円(4.2%減)と反転下落し、前年同月比も0.5%減とマイナスに振れた。福岡市は4325万円(0.2%増)と僅かだが2カ月連続上昇となった。
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