信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、エス・ケイハウジング(広島市)とドリームガーデン(同)が、2023年12月26日に広島地裁から破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債額は申請時点で、エス・ケイハウジングが約1億8298万円、ドリームガーデンが約6603万円、2社合計で約2億4901万円。
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エス・ケイハウジングは1993年創業。主に広島市内をエリアとして、大手住宅メーカーからの受注で戸建て住宅の新築工事を主体に手がけ、2001年10月期には売上高約8億2300万円を計上していた。
しかし、その後はエリア内の新規住宅着工戸数の減少、得意先の撤退などで受注が低迷し、2021年10月期の売上高は約3600万円に落ち込んでいた。下請け案件が中心だったため収益性も低調で、債務超過の状態が続いていた。モデルルームへの投資に伴う借入金が負担となっていたため、金融機関から返済条件の緩和を受けていたが、資材価格や外注費の高騰により資金繰りがひっ迫し、2023年12月20日に事業を停止していた。
ドリームガーデンは、2001年に設立された土工・コンクリート工事業者。エス・ケイハウジングとの連携を通じて、個人住宅の外構工事やエクステリア工事などを主体に手がけていたが、同社に連鎖した。
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