信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、コバヤシ建築(静岡県島田市)が2023年12月26日に、静岡地裁から破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債額は2021年3月期末時点で約1億5100万円とみられる。
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同社は1979年創業。銘木天竜のスギやヒノキなど静岡県産材を使用した在来工法を主体に注文住宅を手掛け、施工した住宅の耐震補強工事やトイレ・キッチン交換工事、網戸張り替え工事等のリフォーム工事も行っていた。
2010年3月期の売上高は約3億6200万円を計上していたが、ハウスメーカーやローコストビルダーとの競合により、受注件数は減少傾向を辿り、2020年3月期には売上高は約1億円にまで落ち込んでいた。金融債務をリスケジュールしながら懸命に事業を継続してきたが、ウッドショックの影響で建築資材の調達に苦慮する状況に陥り、2022年8月26日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。
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