「いい家をつくりたい。地域の工務店の手で日本の家づくりを変えたい」。そんな思いを持つ大阪・滋賀など近畿圏を中心とする地域工務店や設計事務所など30社余りが、協働して家づくりの勉強会などを行う学びと交流のコミュニティ「釿始(ちょうなはじめ)」を立ち上げ、昨年12月、大阪市内で発足式を行った。1カ月に1回のペースで、勉強会と必ずセットで「宴(うたげ)」と呼ぶ懇親会を開催する。
新潟県の同様のコミュニティ「住学(すがく)」の活動をモデルとし、メンバー同士で教え合ったり、時には外部から講師を招くなどしながら、家づくりや経営のレベルアップを目指す。参加条件などは設けない“気軽な場”とし、今後も同じ志や価値観を持つ新規メンバーを増やしていきたい考えだ。
発足式であいさつに立った“校長”の墳下壮司さん(つかした建築社長・滋賀県長浜市)は「ローコスト系の某パワービルダーが『日本の家づくりを建て直したい』と宣伝しているが、それは僕ら地域の工務店こそがやらなければならない仕事のはずだ」と訴え、「『変わりたい、変えたい』と考えてはいるがなかなか踏み切れないでいる仲間がいたら、どんどんこの場(釿始)に連れてきてほしい」と呼びかけた。
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この記事は新建ハウジング1月20日号12面(2024年1月20日発行)に掲載しています。
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