信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、ダイワホーム(埼玉県川越市)が1月12日にさいたま地裁へ自己破産を申請した。負債は約5億円の見込みという。
《関連記事》建設業倒産1600件超え 増加率がリーマンショック上回る
同社は1994年設立。注文住宅の新築工事を主体に、一部リフォーム工事も手がけていた。当初は大手ハウスメーカーのFC店として営業を展開し、若年層をターゲットに比較的安価な住宅を多く扱い、2018年3月期には売上高約6億5400万円を計上していた。
しかし、それ以降は販売戸数が伸び悩んでいたほか、資材高騰など影響で収益性が低迷。こうしたなか、経営の自由度を高めるためFC契約を解消し、地元不動産業者との結びつきを強めるなど新たな展開を模索していたものの、本業は一向に回復せず業績は急降下。2022年3月期の売上高は3億円前後に落ち込み、大幅な赤字を計上していた。さらに、取引業者に対する支払い遅延が表面化して、資金繰りと対外信用の悪化が進むなか、周囲の支援も限界に達したことで事業の継続を断念した。
■こちらの記事も読まれています
23年企業倒産、8年ぶり高水準 物価高、人手不足が深刻化
負債1000万円未満の倒産、6カ月連続で前年同月を上回る
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。