信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、熊坂建設(山梨県都留市)と、関係会社の丸榮不動産(同)が、2023年12月18日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債は熊坂建設が約3億3000万円、丸榮不動産が約2億6000万円、2社合計で約5億9000万円。
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熊坂建設は、1941年に創業し、都留市の公共工事を手がけてきたが、近年は「リフォーム・クマサカ」の屋号でリフォーム工事に注力し、2017年10月期の売上高は約1億9800万円を計上していた。
しかし、同業者との競合で受注が落ち込み、2022年10月期の売上高は約2100万円にまでダウンし、大幅な債務超過に陥っていた。2023年2月には金融機関から債権回収会社に債権が譲渡されるなか、資金繰りが限界に達し事業の継続を断念した。
丸榮不動産は、不動産仲介を目的として1975年に設立されたが、熊坂建設への保証債務もあり、同社に連鎖した。
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