2024年も需要減や価格上昇、人手不足などネガティブな影響が続くだろう。また、25年の建築基準法・建築物省エネ法の改正に向け、業界全体でさまざまな動きも活発化するはずだ。経営・技術上は何がハードルになるか、そのハードルをどう超えていくか、各分野の「賢人」に聞いた。
2025年の建築基準法改正(4号特例の縮小)に向け、仕様規定の“落とし穴”が顕在化するのではないか。改正される壁量計算・柱の小径が注目されているが、横架材、基礎、水平構面などは構造安全性の観点からは不十分な内容であるうえ、30坪程度の住宅でもN値計算に関連する柱が60本はあり、1本1本計算すれば相当な手間がかかる、という事実に気づく人は増えるはずだ。これを機に、許容応力度計算に基づく設計にシフトすべきだろう。
既に構造事務所には依頼が殺到しているという。建材流通店やプレカット事業者も、そのうちキャパオーバーになる可能性は高いから、構造計算は内製化するに越したことはない。まずは外注でもいいから構造計算をやることが重要だが、次のステップである内製化を目指したい。
ただ、内製化といっても・・・
この記事は新建ハウジング1月10日号6面(2024年1月10日発行)に掲載しています。
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