工務店、住宅業界にとってかなり厳しい年となった2023年を、トップランナー工務店はいかに乗り切ったのか?また、2024年はどうなると予測し、どんな手を打っているのか?23年、新建ハウジングに多大なるご協力をいただいた「2023年の顔10人」の方々に、3つの質問について回答してもらった。
夢・建築工房(埼玉県東松山市)代表取締役・岸野浩太さん
Q1.2023年は自社・工務店にとってどんな年でしたか?
2021年から2022年にかけては、資材価格高騰の影響による概算見積書と着工時の価格とのギャップへの対応に追われていたが、そのかいあって2023年には価格変動への対策を講じられていた。加えて仕事の受注も順調で、スタッフに業務を任せられる標準化などの仕組みづくりも一定できていたため、私自身が今後の自社のあり方や建築について熟考できた一年となった。
当社は「地場の材料を使って地場の職人で」など「地場中心」を念頭に置いて新築と同じくらいリフォームの仕事も手がけてきたため、それらを通じてさらに地域密着でできることはないかと考えている。
Q2.2024年はどんな1年になると予想していますか?
昨年いろいろと考えられたぶん、今年は主に温熱環境に関するスタッフのスキルアップに注力する一年にしたい。今まではコロナ禍が尾を引き集まることもなかなかできなかったが、設計部や管理部のスタッフのほうから「つくっている人間が一番温熱について詳しくないといけないのでもっと知りたい」と要望が出たこともあり、今年は・・・
この記事は新建ハウジング1月10日号4面(2024年1月10日発行)に掲載しています。
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