工務店、住宅業界にとってかなり厳しい年となった2023年を、トップランナー工務店はいかに乗り切ったのか?また、2024年はどうなると予測し、どんな手を打っているのか?23年、新建ハウジングに多大なるご協力をいただいた「2023年の顔10人」の方々に、3つの質問について回答してもらった。
エコワークス(福岡県福岡市)代表取締役社長・小山貴史さん
Q1.2023年は自社・工務店にとってどんな年でしたか?
2023年は、一企業の努力では抗いがたいほどの逆風が住宅業界に吹き荒れたが、エコハウスには数少ない追い風が吹いた。エコハウスを選択する生活者が増え、くらしGXに通じる取り組みを続けている先駆的な工務店に注目が集まった。弊社も、YouTubeやInstagramによる情報発信・広報活動に加え、エコハウスへの取り組み自体がブランディングになり、お客様からのご支持につながっている。
Q2.2024年はどんな1年になると予想していますか?
ご承知の通り、2023年度の補正予算でくらしGXに多額の投資がなされることになった。住宅の省エネに対する支援策・補助金は、過去にないレベルの一大ムーブメントになると予想する。中でも内窓の設置(先進的窓リノベ2024事業)や高効率給湯器(給湯省エネ事業)には重点が置かれており、性能向上リフォームは急拡大するはずだ。
また、24年4月1日から「建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度」が始まる。主要ポータルサイトでも同制度によるラベルが表示されるようになり、住宅業界の関心とは無関係に、生活者のニーズによってこの制度は広まっていくはず。注文住宅にも玉突きで“表示ショック”が来るのは間違いない。弊社でも4月以降、全棟で表示していく。
太陽光発電も・・・
この記事は新建ハウジング1月10日号3面(2024年1月10日発行)に掲載しています。
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