東京ガスとパナソニックは、現行品よりも約76万円低価格な家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品を共同開発し、東京ガスが4月1日から発売する。
新しいエネファームは、システムの簡素化により部品点数を従来モデルより約20%削減。さらに材料の見直し、貯湯タンクの小型化などによって、希望小売価格で現行品よりも約76万円安い199万5000円(税込、工費別、標準タイプのバックアップ熱源機の場合)を実現した。「エネファーム」の希望小売価格が200万円を下回るのは日本初という。
奥行き寸法を80ミリ削減したことに加え、これまで背面部で行っていた燃料電池ユニットと貯湯ユニットの接続を機器の下部で行うことで、設置スペースの奥行き寸法を900ミリ→750ミリに縮小。さらに、従来は一体化していたバックアップ熱源機と貯湯ユニットを分離したことにより、制約の多い都市部の戸建て住宅にも対応できるようになった。
省エネ性・耐久性も向上している。発電時に発生する熱を回収する経路の断熱を強化することで、総合効率95%(LHV)を達成。発電を行う心臓部である電解質膜の耐久性を上げ、現行品の20%増となる6万時間の運転を可能にした。
このほか、エネファームのリモコンとしては国内で初めてカラーディスプレイを標準採用。エネファームと太陽光発電の両方を導入するダブル発電住宅では、住まい全体の発電情報や売電量の増大効果を表示する。
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