大和ハウス工業(大阪市)は12月26日、事務所や工場などのエネルギー消費を実質ゼロにすることを目指す「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」の設計を支援するツールを独自に開発したと発表した。これまでは数週間かかっていたという省エネ性能の計算を1時間以内に短縮できるという。脱炭素社会の実現に向けて求められる、ZEBの普及拡大につなげる方針だ。
建物の床面積や間取りなどをツールに入力すれば、容易に省エネ性能の計算ができるという仕組み。設備や断熱性能などの仕様が固まっていない初期設計の段階でも対応できるほか、設計変更時にすぐに計算し直すことも可能になる。
同社は、2030年度に建築する建物のZEB率を100%とする目標を掲げている。
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