積水ハウスの仲井嘉浩社長は26日までにインタビューに応じ、住宅を解体した際などに出る部材の再利用を目指す考えを示した。「非常にハードルは高いが、すべてをリサイクルするのが究極の目標だ」と述べた。同社は住宅の壁紙を再利用する形で、化学メーカーと内装壁面建材の共同開発に乗り出している。
一連の住宅関連の研究に積極的に投資した上で、異業種との連携をさらに強化する考えも表明。「オープンイノベーションを進める姿勢が非常に重要だ。研究開発部門には他社との共同研究や産学連携をどんどん推奨する」と話した。
消費エネルギーを実質ゼロにする住宅「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」を巡っては、「賃貸住宅や分譲マンション(への採用)で時代をリードしたい」と強調。1997年の京都議定書採択に触発される形で、環境配慮型の住宅づくりには早くから取り組んできたとした。
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