工務店が知っておくべき2024年の変化のなかから、住宅業界の変化を19ピックアップして解説する。2023年は「注文住宅不況」と呼べる1年だった。凸凹はあるものの2024年もこの状況は続く。そのなかでどこにチャンスを見出すべきか、自社にとってのヒントを探してほしい。(文:三浦祐成・新建ハウジング発行人)
「多層化」戦略をどう考えるか
現状 23年の注文予算平均は3,186万円、3,000万以上が5割超え
予測 一般層は購買力限界を突破、予算上昇に一服感
ハウスメーカーは顧客を取りこぼさないために価格の層を設ける「多層化」戦略を早くから追求。①完全規格/セミオーダー商品(3,000万円以下)、②標準価格帯商品(3,000-5,000万円)、③プレミアム・邸宅商品(5,000万円以上)といったように最低でも3つのグレードを用意している。
①と②、特に①の規格・セミオーダー商品は過去プランのリユースや打ち合わせ回数の削減などでコスパを高めており、工務店の競合となっている。
プレミアム・邸宅商品
ハウスメーカーのプレミアム・邸宅商品は設計士+営業スタッフによる提案営業、自然素材や感性デザインを盛り込んだフルオーダー的設計対応、大空間+大開口+中間領域・庭の提案、断熱・耐震等の性能向上対応など、設計事務所的設計スキルと顧客対応力を実現している。この価格帯で工務店が戦うには・・・・・
▼続きは「住宅産業大予測2024」でP28お読みいただけます▼
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