テレビ・ウェブ・出版コンテンツの企画制作プロデュースを行うクリーク・アンド・リバー社(東京都千代田区)が、建築のエージェント事業を開始する。2014年春の事業会社設立をめざしてすでに社内に建築エージェンシー準備室を設置、マーケティング活動を始めている。
今年3月にも建築関連の仕事情報を提供する建築士専用のウェブサイトを開設。あわせて建築業界のヒューマンドキュメント誌「アーキテクツ・マガジン(仮称)」を創刊してブランド力の向上を図る。
国内には約34万人の一級建築士、約73万人の二級建築士がおり、活躍の場を海外に広げる人材がいる一方で、民間需要の縮小にあえぐ建築事務所が少なくない。同社はこうした課題を抱える建設・建築分野に着目。「流動性が高いとは言えない建設・建築業界で、新たな仕事の可能性を提示することによって建築士の生涯価値の向上をはかり、設計事務所・建設関連企業の価値創造に貢献したい」とする。
具体的には、国内外の建築案件のプロデュース(請負と紹介)、建築士の紹介・派遣を行なっていく考え。海外では上海・北京・ソウルの現地法人や、台湾・東南アジアの関連企業から情報収集し、日本の建築士向けにプロジェクトの紹介を積極的に行なう。
すでに実績もあげている。2010年には台湾九份地区の土地開発「九份造像城市」プロジェクトで日本人建築家4人のチームを編成し、第一期開発の基本設計を完成させているという。
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