ビーブロックス一級建築士事務所(京都市)は、漆喰(しっくい)の良さを体感できるショールームを、1月10日に京都市下京区にてオープンする。
同ショールームは、築120年以上の京町家を改装。内壁を、日本の伝統色を元に作られたつつじ、やなぎ、柿渋、墨茶などあたたかみのある色の漆喰で仕上げ、漆喰の魅力に実際に触れることができる。主力商品「漆喰アートウォールhb」は、日本の伝統色を用いてクロス(壁紙)では出せない深みや味のある色むら、光の移ろいを表現。主原料が石灰と水のため、快適な湿度と消臭効果で、心身ともに安らぐ空間づくりを実現するという。商品タイプには、左官職人が壁を塗る「職人派遣タイプ」と、自身で壁を塗る「DIYタイプ」を用意した。
1階ショールーム内には京町家ならではの火袋やおくどさん(かまど)を残し、和モダンな空間に仕上げた。また、ワークショップスペースを併設し、「漆喰で作る枯山水の庭ワークショップ」など、各種ワークショップや子どもを対象としたアトリエなどを開催する予定。自然に人が集まる、地域に開かれた場として活用していく。
2階は設計事務所として営業。漆喰アートウォールに関する相談だけでなく、住宅の設計や耐震診断、店舗等のデザインまで幅広く対応する。
歴史的建造物が多く残る京都では、漆喰は身近な建築素材だが、手軽に採用できる壁紙などの普及で全国的に採用されなくなっているといい、同ショールームでは、漆喰が持つ風合いや機能性、国産素材の安心感を伝えていきたいとしている。
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