東京商工リサーチ(東京都千代田区)はこのほど、企業の「忘・新年会に関するアンケート」調査を実施し、その結果を発表した。
『2023年末の「忘年会」、または2024年初の「新年会」を実施するか』について、コロナ禍前との比較で聞いたところ、「コロナ禍前(2019年末、または2020年初)も実施しており、今回(2023年末、または2024年初)も実施する」(34.9%)との回答が最多だった。また、「コロナ禍前は実施していなかったが、今回は実施する」は20.9%で、今シーズンに忘・新年会を「実施」は合計55.9%と過半数を超えた。一方、「コロナ禍前は実施しておらず、今回も実施しない」は25.4%、「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」は18.6%となった。
「コロナ禍前も今回も実施する」と回答した企業を対象に、『実施する理由』を聞いたところ、最も多かったのは「従業員の親睦を図るため」の87.1%、次いで「従業員の士気向上のため」の58.5%となった。会社の規模別で見ると、「従業員の士気向上のため」と「会社の定番行事のため」との回答割合は、大企業より中小企業が高かった。
「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」と回答した企業に対し、『実施しない理由』を聞いたところ、「開催ニーズが高くないため」が62.3%と最も多かった。次いで「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」(37.5%)、「忘・新年会が労働時間としてカウントされる恐れがあるため」(9.36%)となった。規模別では、開催ニーズや従業員の抵抗感をあげる割合は、中小企業より大企業が高く、労務管理や費用面を理由とする割合は中小企業が高かった。
有効回答数は4905社。調査期間は12月1日~11日。
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