信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、森の四季社(富山県富山市)が12月19日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債は約8000万円の見込みという。
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同社は、「木のぬくもりを感じる無垢の木の家」をテーマに低価格で顧客に提供するなど積極的に営業を展開し、最盛期となる2017年7月期には年売上高約2億300万円を計上していた。
しかし、近年は同業者の競合による価格競争に加え、木材価格の高騰など厳しい経営環境が続くなか、近年の年売上高は1億円台にとどまっていた。採算性の取れない工事も多く、資金繰りは悪化の一途をたどり、事業の立て直しを図ったものの、業況改善の見通しが立たず、事業の継続を断念した。
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