鈴木建築(愛知県北名古屋市)は2023年5月、初のモデルハウス「要素のモデルハウス」をオープンした。断熱等級6を上回るUA値0.31W/㎡Kの躯体に“土壁”の蓄熱効果を取り入れ、輻射熱による快適な温湿度環境を実現すべく試行中だ。社長の鈴木一さんは「建築的に省エネを実現する手法はまだある」として、蓄熱に注目したという。
モデルハウスの設計はもるくす建築社(秋田県美郷町)代表・佐藤欣裕さんに依頼した。断熱材は、標準仕様ではグラスウールやネオマフォームを使っているが、今回はウッドファイバーを使用。壁は105㎜厚充填に付加断熱60㎜厚、天井は吹き込みで360㎜厚を施工。足元は基礎内断熱で、スタイロエースⅡ50㎜厚を立ち上がり内周部に施工している。
サッシは日射熱取得率が6割以上と高いユニルクスを採用した(標準仕様は南面のみ。東西北面はYKK AP APW430)。ただし、数値としては「普段と変わらない」水準だ。
そして、・・・
この記事は新建ハウジング12月20日号16面(2023年12月20日発行)に掲載しています。
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