京都府内産材による地産地消の注文住宅や非住宅木造事業を展開するリヴ(向日市)はこのほど、京都市内にツーバイフォー工法による2階建て・延べ床面積318㎡の木造施設「伏見酒造組合」を建てた。事業者にとって木造施設は鉄筋コンクリート造や鉄骨造よりも建設コストが安価。昨今の脱炭素化やESG投資の側面からも需要が高く、木造を生業にする地域工務店に追い風が吹いている。同社は今年度、非住宅木造で過去最高となる6棟を受注するなど確かな手ごたえをつかみつある。
「京都は伝統産業や地場産業が活発。気候風土にあった地域産材の木造施設は親和性があり、ブランディングにもなる。昭和40~50年代築の小型~中型ビルの建替え需要が増しているという背景もあり、相談や案件を含めて、ここ2~3年は明らかに引き合いが強い」。
こう話すのは、リヴの大型木造推進部の市川宣広さん。同社が京都市内で設計・施工したのが、「月桂冠」や「黄桜」などをはじめとする全国屈指の地元酒造会社が所属する酒造組合の事務所だ。
それまでRC造2階建て・築45年の事務所が同敷地にあったが・・・
この記事は新建ハウジング12月20日号2面(2023年12月20日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。