工務店が知っておくべき2024年の変化のなかから、住宅業界の変化を11ピックアップして解説する。2023年はインフレ・物価高のなかで消費の二極化が進んだが、2024年は賃上げがインフレをどこまで追い抜くかがポイントになる。今回は住宅業界とあわせて30の変化を解説したが、自社の追い風にできる変化を見つけて欲しい。(文:三浦祐成・新建ハウジング発行人)
工務店が日常業務に活用できる段階に
本命 2024年は住宅業界の「AI活用元年」
大穴 余力・関心がない工務店とのあいだで活用格差
2024年は住宅業界の「AI活用元年」になる。オープンAIの「ChatGPT」やそれをベースとしたMicrosoftの「Bing」、Googleの「Bard」などの生成AIを住宅関連企業が業務に使うようになるほか、工務店が日常業務で使っているIT・デジタル・WebシステムにAIが組み込まれていくからだ。
生成AIを使って家づくりに関する知識を身につける「プロ施主」も増える。AIを使って自分の理想の住宅の外観や内観、間取りをつくってもってくるプロ施主も出てくるだろう。
生成AIの業務利用
生成AIはLINEのようなチャット形式で指示・質問すると、Webにある情報をベースに回答や案を提案してくる。長い文章の要約や重要なポイントの抽出、メール文や資料の下書き、考えを整理するための壁打ち相手などに使えるほか、「プロンプト」(指示・命令文)を与えることで精度が上がり用途も広がる。プロンプトは建築業務に使えるものを含めネット上に数多く例示されているので参考にしたい。
工務店の場合・・・・・
▼続きは「住宅産業大予測2024」でP74お読みいただけます▼
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