工務店が知っておくべき2024年の変化のなかから、住宅業界の変化を11ピックアップして解説する。2023年はインフレ・物価高のなかで消費の二極化が進んだが、2024年は賃上げがインフレをどこまで追い抜くかがポイントになる。今回は住宅業界とあわせて30の変化を解説したが、自社の追い風にできる変化を見つけて欲しい。(文:三浦祐成・新建ハウジング発行人)
住生活分野で脱炭素・エネルギー安定化・経済成長
本命 ZEH、太陽光、性能向上改修への補助充実
大穴 おひさまエコキュート普及も施策化
2024年の目玉施策の1つが「GX」(グリーントランスフォーメーション)だ。2023年2月に「GX実現に向けた基本方針」が閣議決定され、5月に通称「GX推進法」が成立した。
GXとは、化石エネルギー中心の産業・社会構造をクリーンエネルギー中心に転換、脱炭素・エネルギー安定供給・経済成長の3つを同時に実現しようとするもの。
そのポイントの1つが2024年2月からの発行を予定している「GX経済移行債」で、この債権で2023度から10年間で20兆円規模の資金を調達、GX施策に活用する。またこれを呼び水に官民あわせ10年間で150兆円を超える脱炭素投資につなげたい考えだ。
脱炭素・エネルギー安定供給・経済成長の3つが重なる分野には政府からの資金投入と投資促進策が講じられる。その一丁目一番地に位置づけられているのが「くらしGX」だ。
くらしGXに総理がコミット
「くらしGX」とは・・・・・
▼続きは「住宅産業大予測2024」でP72お読みいただけます▼
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。