工務店が知っておくべき2024年の変化のなかから、住宅業界の変化を19ピックアップして解説する。2023年は「注文住宅不況」と呼べる1年だった。凸凹はあるものの2024年もこの状況は続く。そのなかでどこにチャンスを見出すべきか、自社にとってのヒントを探してほしい。(文:三浦祐成・新建ハウジング発行人)
窓リノベ補助を呼び水に普及加速
予測 24年は「くらしGX」で国を挙げ推進、補助も充実化
対策 窓改修からスケルトン改修まで強み生かし事業化を
窓リノベ事業のインパクト
2023年は1,000億円の予算がついた「先進的窓リノベ事業」の補助によって性能向上改修に追い風が吹いた。内窓の生産が追いつかない状況も発生、11月30日に予約申請が終了した。
今後の報告を待ちたいが、仮に今回の補助で5万戸が断熱窓に改修、予算が積み増されあと2年継続するなら、合計15-20万戸が断熱窓に改修されることになる。この呼び水効果は大きい。今回実施した施主が連鎖的に性能向上改修を行う、今回の施主からのクチコミを聞いた/施主宅で効果を体感した家族・知人が性能向上改修を実施する、住宅会社の補助金活用提案でオーナーの性能向上改修意欲が高まる、などの動きが期待できそうだ。
断熱窓改修補助は継続
断熱窓改修は岸田総理肝いりの「くらしGX」[p72]にも盛り込まれ、23年度補正予算で1,350億円に増額、24年も継続される[図]。ただし・・・・・
▼続きは「住宅産業大予測2024」でP33お読みいただけます▼
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