工務店が知っておくべき2024年の変化のなかから、住宅業界の変化を19ピックアップして解説する。2023年は「注文住宅不況」と呼べる1年だった。凸凹はあるものの2024年もこの状況は続く。そのなかでどこにチャンスを見出すべきか、自社にとってのヒントを探してほしい。(文:三浦祐成・新建ハウジング発行人)
導入から活用のフェーズへ
予測 24年の注目はBIM。データ連動で生産プロセス効率化
対抗 工務店向け基幹システム&ダッシュボードも普及加速
住宅DXの例と目的
前項で触れた「現場DX」に限らず、工務店の業務全体をDXする「住宅DX」は2024年の大きなテーマ。工務店が取り組むべきDX例を[図]に整理した。
住宅DXの目的はいくつもあるが、まずは「コミュニケーションの量と質を高める」ことからだ。社内外に向けて理念の共有・浸透を図る。社内に向けては「情熱や喜び、悔しさ」などの「感情」を共有する。もちろん情報の共有・一元化を社内/パートナー/顧客と図るうえでもDXは有効だ。集客・営業・受注の効率化、採用の内製化などのコミュニケーションにも活用できる。
「生産性の向上」は住宅DXの本丸だ。生産性=1人当たり利益で、前項で触れたようにDXによって時短→少数精鋭化が実現でき、結果として生産性が高まる。これと品質管理徹底によるミス・クレーム減少の両立もテーマだ。
「できなかったことをできるようにする」のも住宅DXの目的だ。DXシステムの導入=業務の型の導入でもある。新しい事業に進出する際や、既存業務の改善・再構築時にも、「システムに業務をあわせる」ことで・・・・・
▼続きは「住宅産業大予測2024」でP33お読みいただけます▼
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