工務店が知っておくべき2024年の変化のなかから、住宅業界の変化を19ピックアップして解説する。2023年は「注文住宅不況」と呼べる1年だった。凸凹はあるものの2024年もこの状況は続く。そのなかでどこにチャンスを見出すべきか、自社にとってのヒントを探してほしい。(文:三浦祐成・新建ハウジング発行人)
「注文住宅不況」→前年度減が「常態」へ
本命 2023年度・24年度とも持家着工は23万戸台
影響 セミオーダー住宅比率向上、多棟数工務店では標準に
22年以降は「注文住宅不況」
2022年度は持家(新築注文住宅)が一人負けし、対前年比-11.8%と大きく落ち込んだ。戸数も25万戸を割り込み、24.8万戸で着地。筆者が「注文住宅不況」と呼ぶ状況に入った。
23年度(24年3月まで)もこの「注文住宅不況」は継続、持家は対前年度比-6%台、戸数では23万戸台前半で着地する可能性が高い[図下]。
05年度の持家着工は35.3万戸、15年度も28.4万戸あった[図上]。05年度と比べると23年度は35%縮小、15年度と比べると19%が縮小する計算だ。
来年度24年度(24年4月から)についても、持家着工を大きく持ち上げる要因がなく、23年度比で横ばいもしくは微増、戸数も23万戸台で着地するとみる。
このように23万戸台が続くとなると、注文住宅市場は一過性の「不況」ではなく、この水準が「常態」になるということで、「注文住宅不況」という呼び方・認識も改める必要がある。
インフレで変わるニーズ
言うまでもないが・・・・・
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