積水ハウス(大阪市)は12月18日、ZEH賃貸住宅の「シャーメゾンZEH」において、住戸ごとに専用接続するEV充電設備を全国で整備したと発表した。
「シャーメゾンZEH」では各住戸で太陽光発電を利用できる入居者売電方式を採用。入居者の光熱費節約やエシカル消費者のニーズに対応するほか、停電時のレジリエンス性も向上させている。今回、住戸毎に専用接続するEV充電設備を設置することで、太陽光で発電して使いきれなかった電気をEVに充電することが可能となる。
国は脱炭素社会の実現に向けて「2035年までに、乗用車新車販売で電動車100%」を目標に掲げ、クリーンエネルギー自動車の普及と充電器等の設置を推進している。一方、日産自動車による調査によると、集合住宅居住者で「充電設備がないためにEV購入が難しい」と考える人は約9割にのぼるという。
同社では、集合住宅のEV充電環境を整備することで、EVニーズに対応するとともに、太陽光発電でEVへの再エネ充電率を高め、CO2排出量削減とEVランニングコストの抑制を実現するとしている。
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