外国人技能実習機構は12月13日、同機構が運営する「実習先変更支援サイト」で、外部の第三者によるサイト改ざんの可能性があったことから、サイトを一時閉鎖したと発表した。12月11日に同サイトへのアクセスができない事態が発生し調査したところ、改ざんが疑われたという。同機構では不具合が生じたサーバを停止し、原因究明を行っている。再稼働の時期は未定。現時点で情報漏えいなどの問題は確認されていない。
「実習先変更支援サイト」は、技能実習生の支援・保護策の一環として開設しているもの。やむを得ない事情により技能実習生が新たな実習先を必要としている場合に、受入先となる監理団体の情報を提供している。
通常、技能実習の継続が困難になった場合、新たな実習先は監理団体または実習実施者が確保しなければならない(技能実習法第51条第1項)が、それが難しい場合は同機構が新たな受入先の確保を支援している。新たな支援先に関する情報を得るには「実習先変更支援サイト」上で、あらかじめ利用者登録をする必要がある。
同機構では「調査を継続し、原因究明を図った上で必要な対策を行い、サイトの復旧を目指す」とコメントしている。状況の経過については引き続き報告される予定。
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