国土交通省は12月11日、2022年の「全国屋上・壁面緑化施工実績調査」の結果を公表した。2022年中に新たに施工された屋上緑化は約15.6ha、壁面緑化は約4.4haで、調査を開始した2000年から23年間の合計で、屋上緑化は約597ha、壁面緑化は約119haが創出されたことになる。
同調査は最大3年間遡った回答を求めているため、2021年、2022年データは暫定値となっており、今後増える可能性がある。例えば、2020年の屋上緑化は暫定値1年目が19万8885㎡だったが、3年目は23万7760㎡と約19%増加している。
近年の傾向としては、用途にかかわらず、様々な建築物で、屋内・屋外との連続性や一体利用などを考慮した緑化などで、利用者の交流の促進や、滞留空間としての魅力向上をはかる事例が見られる。
2022年の屋上緑化では、「工場・倉庫・車庫」の割合が前年に続き最も多く28.0%を占めた。また、「住宅/共同住宅」は18.2%で、前年より3.5%増加。23年間の合計では「住宅/共同住宅」が19.6%と最も多くを占めている。
一方、壁面緑化は、2022年は「商業施設」の占める割合が18.8%と最も多かったが、前年から12.0%減。「工場・倉庫・車庫」の18.3%とほぼ同じ割合で並んだ。「事務所」は14.1%、「住宅/共同住宅」は11.1%だった。
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