信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、坂上工務店(さいたま市)が12月5日にさいたま地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は2022年6月期末時点で約2億6000万円とみられる。
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1957年創業、1964年に法人化し、戸建て住宅を主体に、アパートなどの集合住宅の建築工事やリフォーム工事も手がけた。長年の業歴を有し、地元さいたま市をはじめ埼玉県内、さらには東京都や千葉県といった近隣地域にも進出して営業を展開。2021年6月期には売上高約4億4600万円を計上していた。だが、収益面は低調で、過去の累損から債務超過が続く厳しい資金繰りを余儀なくされていた。対外信用の低下から材料の仕入れにも支障をきたし、売り上げも落ち込み、年商は3億円前後に減少。先行きの見通しが立たなくなり、事業の継続を断念した。
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