三栄建築設計(東京都新宿区)はこのほど、北九州市立大学福田展淳研究室(北九大、福岡県北九州市)と共同で不燃パーティクルボードを開発した。国土交通大臣認定済み。
木材の難燃処理を行う場合、一般的には難燃剤(液剤)を木材へ含浸することで不燃化するが、木材全体で均一な不燃性能をもつことは難しく、使用する難燃剤によっては経年変化で白華を起こすことも課題となっていた。そこで両者は、粉状のほう酸をチップに混入・プレスすることで薬剤を均一に分布させた「不燃パーティクルボード」(ほう酸混入木質チップ板)を開発。安定した不燃性能を発揮するほか、潮解性の低いほう酸を使用することで白華現象が発生する可能性を限りなく低くした。厚さは15.0(±1.5 )mm。
今後、増加が見込まれる木質建築において、不燃内装材や家具の芯材等への使用が期待できるとする。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。